ふるさと納税で気を付けること

 

得をしたい人が注意すること

ふるさと納税で得をするために注意することとして大きく以下の3点が挙げられます。
・自分の所得金額
・寄付金額から2000円を控除した金額分、税額が安くなる。
・返礼品は寄付金額の約30%

これらを考えて寄付をしないとあまり得をしません。

年収160万円の人でシミュレーションして考えてみます。

年収160万円の人でふるさと納税の限度額をシミュレーション

年収160万円以下の人でシミュレーションします。

まず、ふるさと納税は
所得税から①の額が、
住民税から②と③の額が控除されます。

①(寄付金額ー2,000円)×所得税率×1.021
②(寄付金額ー2,000円)×10%
③(寄付金額ー2,000円)×(90%-所得税率×1.021)

①+②+③がだいたい「寄付金額ー2000円」となります。

そして寄付の限度額は、③=住民税の所得割×20%です。

年収160万円の場合、所得税率は最低の5%ですから、寄付金の限度額をXとすると、
X=住民税の所得割×20%÷(90%-5%×1.021)+2,000円
=住民税の所得割×23.558%+2,000円
となります。

残りは住民税の所得割がわかれば限度額が求まります。

年収160万円の人の所得105万円で、
社会保険控除160万×約15%=24万
住民税の基礎控除が43万円
よって住民税の課税標準は160万円ー24万円ー43万円=38万円

したがって住民税の所得割が38万円×10%=38,000円となります。

以上から限度額が、38,000円×23.558%+2,000円=10,000円ちょっととなります。

1万円の寄付をして、8000円税金が減るので、2000円損します。
限度額ぎりぎりで寄付しても、かならず2000円は損をしますが、返礼品により得をしようというのがふるさと納税。

しかし、ここで「返礼品は寄付金額の30%」ということを考えると、1万円の寄付に対して、3000円の返礼品が来ることになります。

つまり、2000円払って、3000円の品が来るので、1000円だけしかお得にならないということです。

所得が、少ない人は気を付けましょう

このように所得が少ない人はふるさと納税でそんなに得をしません。

たった1000円で節税だからという理由だけで、ふるさと納税をするなら、他に自分の欲しいものを買う方がよいと思います。

特に個人事業主の方は、確定申告をしないと所得がわからないということもあり、限度額が思ったより少なかったなんてこともあると思います。

12月までのふるさと納税の寄付が、年明けの確定申告の税額控除の対象なので、年内にだいたいの所得を出せるようにしておき、ざっくりでもいいので限度額を把握しておきましょう。

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